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BnS用語集

更新日 2026/7/27

BnS(Build & Scrap)を使っていると、行政の予算ならではの言葉や、このシステム独自の言葉がたくさん出てきます。このページは、それらの言葉を「はじめて予算の仕事にふれる方」でも分かるように、できるだけかみくだいて説明した用語集です。まずは下の「はじめに」で全体像をつかんでから、知りたい言葉を探すと理解しやすくなります。

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はじめに:BnSは「税金の使い道」を管理するシステムです

市役所や県庁などの自治体は、住民から集めた税金などのお金を「何に・いくら使うか」を1年ごとに計画し、その計画どおりにお金を使い、最後に結果を集計します。BnS は、この一連の流れをまとめて扱うシステムです。

お金の流れは、大きく次の4つの段階に分かれます。BnS の機能も、おおむねこの順番に並んでいます。

  1. 予算編成(よさんへんせい)… 来年度に何へいくら使うかを決める段階です。「計画」にあたります。
  2. 執行(しっこう)… 決めた予算を、実際に使っていく段階です。「実行」にあたります。
  3. 決算(けっさん)… 1年間で実際にいくら使ったかを集計する段階です。「結果のまとめ」にあたります。
  4. 評価(ひょうか)… その事業がうまくいったかを振り返る段階です。「ふりかえり」にあたります。

そして BnS では、お金を 「事業(じぎょう)」という単位 で管理します。事業は大きな箱のようなもので、その中に「細事業」→「個別出費項目」→「積算項目」と、だんだん小さな箱が入っている入れ子(いれこ)構造になっています。この箱の階層を知っておくと、画面の見方がぐっと分かりやすくなります。

また、予算の仕事は 複数の担当者が順番にかかわります。おおまかには、事業を担当する課が必要な予算を入力し、その上の部署が内容をとりまとめて確認し、予算全体を管理する部署が最終的にチェック・調整する、という流れです。担当する組織の呼び方は自治体によって異なりますが、「入力する人 → とりまとめて確認する人 → 全体を調整・決定する人」と段階が進んでいく流れは共通です。なお、状態が次の段階に進むと、前の担当者は内容を変更できなくなります。

※ この用語集では、難しい言葉にはできるだけ「やさしい言いかえ」や「具体例」を添えています。すべてを覚える必要はありません。困ったときに調べる辞書として使ってください。

全体・基本にかかわる用語

用語意味
BnS(ビーエヌエス/Build & Scrap)自治体の予算編成から執行・決算・評価までを、ひとつなぎで扱うためのシステムの名前です。「ビルド・アンド・スクラップ」と読みます。
事業(じぎょう)予算を管理するいちばん基本の単位です。「子育て支援」「道路の整備」など、ひとつの取り組みごとにまとめた、お金の大きな箱だと考えてください。BnS の操作の多くは、この事業を選ぶところから始まります。
予算事業(よさんじぎょう)予算を割り当てる対象としての事業のことです。ふだんは「事業」とほぼ同じ意味で使われます。
グローバルメニュー画面の左側にずっと表示されている、メインのメニューです。「政策体系」「事業」「分析」などが並び、ここから使いたい機能を選びます。
テナント自治体ごとに割り当てられた、その自治体専用の BnS の利用環境のことです。自分の自治体のデータだけが入った「専用の部屋」とイメージしてください。
マスタ科目・予算種別・財源など、入力のときに選ぶ「選択肢のもとになる設定データ」です。あらかじめマスタを整えておくことで、毎回同じ選択肢から正しく選べるようになります。
会計年度(かいけいねんど)予算や決算を区切る1年間のことです。日本の自治体では4月1日から翌年3月31日までを1年度として扱います。
会計区分(かいけいくぶん)お金の管理を目的別に分けた大きなグループです。一般的な経費をまとめた「一般会計」と、特定の事業のために独立させた「特別会計」などがあります。
予算種別(よさんしゅべつ)その予算が「当初予算」なのか「補正予算」なのかといった、予算の種類のことです。
当初予算(とうしょよさん)新しい年度が始まる前に決める、その年度の最初の予算です。1年間の基本の計画にあたります。
補正予算(ほせいよさん)年度の途中で、当初予算では足りない・変更が必要になったときに追加・修正する予算です。
現計予算(げんけいよさん)当初予算に、その後の補正予算を足し合わせた「今の時点での予算額」です。「現在の計画額」と覚えると分かりやすいです。

予算の「かたち」に関する用語(階層・科目)

用語意味
細事業(さいじぎょう)事業(大きな箱)の中を、もう少し細かく分けた単位です。ひとつの事業の中にいくつかの細事業が入ることがあります。
個別出費項目(こべつしゅっぴこうもく)細事業の中の、具体的な支出の項目です。「何に対して払うお金か」を表す単位だと考えてください。
積算項目(せきさんこうもく)個別出費項目の金額を「単価×数量」のように計算で積み上げるための明細です。金額の根拠(なぜその額になるか)を示します。
財源内訳(ざいげんうちわけ)その支出のお金を「どこから持ってくるか」の内訳です。大きく「一般財源」と「特定財源」に分かれます。
歳出(さいしゅつ)自治体が「使うお金」のことです。
歳入(さいにゅう)自治体に「入ってくるお金」のことです。税金・国からの補助金などが含まれます。
歳出科目(さいしゅつかもく)/款・項・目・節(かん・こう・もく・せつ)歳出を分類するための、決められた区分の名前です。「款」がいちばん大きく、項→目→節とだんだん細かくなります。お金の使い道を共通のルールで整理するための「住所のような分類」とイメージしてください。
歳入科目(さいにゅうかもく)入ってくるお金(歳入)を分類するための区分です。歳出科目と同じく、種類ごとに整理するための分類です。
枠区分(わくくぶん)個別出費項目を、あらかじめ決めた予算の「枠(上限のグループ)」ごとに分ける区分です。
枠割当分類(わくわりあてぶんるい)事業を、予算の枠を割り当てるグループごとに分ける分類です。「どの枠のお金を使う事業か」を整理するために使います。

財源(お金の出どころ)に関する用語

用語意味
一般財源(いっぱんざいげん)使いみちが特に決められていない、自由に使えるお金です。住民税などが代表例です。
特定財源(とくていざいげん)「この目的にしか使えない」と決められているお金です。国からの補助金(国庫支出金)や、借りたお金(地方債)などがあります。使う先が事業と結びついています。
国庫支出金(こっこししゅつきん)国から特定の事業のために交付されるお金です。特定財源のひとつです。
地方債(ちほうさい)自治体が借り入れるお金(借金)です。大きな施設の建設など、長く使うものの費用に充てられます。特定財源のひとつです。
充当(じゅうとう)「この財源(お金)を、この支出に充てる(あてる)」と結びつける作業です。たとえば「この補助金を、この事業の費用に充てる」といった具合です。
充当範囲(じゅうとうはんい)その歳入(入ってくるお金)を事業に充てられる範囲のことです。「全額」「一部」「充当なし」などの区分があります。

状態・段階(フェーズ)に関する用語

※ BnS では、入力 → 提出 → チェック → 確定、と作業が進むにつれて「状態(ステータス)」が変わります。状態が先に進むと、前の担当者は内容を編集できなくなる仕組みです。
用語意味
予算編成フェーズ(へんせいフェーズ)予算編成全体が、今どの段階にあるかを表すものです。「編成対象外 → 要求査定中 → 内内示済 → 内示済 → 議決済」と進みます。会計や予算種別ごとに設定されます。
査定状態(さていじょうたい)ひとつの事業が、今どこまで進んでいるかを表すものです。「要求無 → 要求中 → 要求済 → 査定中 → 査定済」と進みます。
要求(ようきゅう)現場の課(原課)が「来年度はこれだけの予算が必要です」と希望額を入力・提出することです。
要求中(ようきゅうちゅう)原課がまだ入力・編集している途中の状態です。この間は内容を直せます。
要求済(ようきゅうずみ)原課が提出を終えた状態です。提出後は原課は編集できなくなります。
査定(さてい)財政課が、要求された予算の内容や金額を確認し、必要に応じて調整・判断することです。
査定中(さていちゅう)財政課が査定をしている状態です。この間は自動的に編集がロックされます。
査定済(さていずみ)査定が終わり、内容が確定した状態です。
内内示・内示(ないないじ・ないじ)査定の結果を、正式な決定の前に各課へ知らせる段階です。「内内示」のあとに「内示」があり、その後に議会の議決へ進みます。
議決済(ぎけつずみ)議会で予算が正式に認められ、決定した状態です。
差戻し(さしもどし)上の担当者が「内容を直してほしい」と、前の担当者へ差し戻すことです。差し戻されると、もう一度編集できるようになります。
更新ロック(こうしんロック)誤って内容を変えてしまわないように、編集を一時的に禁止する仕組みです。ロックの解除は財政課が行います。

組織・担当者の役割に関する用語

用語意味
原課(げんか)/予算主管課(よさんしゅかんか)実際に事業を担当している現場の課のことです。予算の要求や、積算・財源の入力、評価などを行う、いちばん最初の入力者です。
取りまとめ組織(とりまとめそしき)部局(いくつかの課のあつまり)の中で、各課の入力内容を取りまとめ、確認して上へ提出する役割の組織です。
財政課(ざいせいか)自治体全体のお金を管理し、各課から出てきた予算の査定・確認・承認や、全体の進行管理を行う部署です。BnS では多くの最終チェックを担います。
システム管理者(かんりしゃ)マスタの整備、組織やユーザー(利用者)の登録・変更、他システムとの連携の許可など、システム全体の設定を行う担当者です。
ロールユーザー(利用者)に割り当てる「役割」のことです。ロールによって、見られる画面や操作できる範囲が変わります。
権限(けんげん)「その人が何をしてよいか」の範囲のことです。ロールにひもづいて決まります。

配当・繰越に関する用語

用語意味
配当(はいとう)決まった予算のうち、「今この時期に、このくらいまで使ってよい」という金額を各課に割り当てることです。予算を一度に全部ではなく、計画的に渡していくイメージです。
計画配当率(けいかくはいとうりつ)配当のときに設定する、予算額に対する割合のことです。たとえば当初は50%だけ配当する、といった形で使います。
繰越(くりこし)その年度に使い切れなかった予算を、翌年度に持ち越すことです。
繰越明許費(くりこしめいきょひ)あらかじめ議会の議決を得たうえで、翌年度に繰り越す経費のことです。
事故繰越(じこくりこし)予想できなかった事情(工事の遅れなど)で、やむを得ず翌年度に繰り越す経費のことです。
翌年度繰越額(よくねんどくりこしがく)翌年度に持ち越す金額のことです。
未収入特定財源(みしゅうにゅうとくていざいげん)繰越に伴って、まだ受け取っていない(収入されていない)特定財源のことです。

執行・決算に関する用語

用語意味
執行(しっこう)決めた予算を、実際に使っていくことです。契約や支払いなどがこれにあたります。
執行管理(しっこうかんり)財務会計システムから取り込んだ「実際にいくら使ったか」のデータを、BnS 上で見える化・管理する機能です。
支出負担行為(ししゅつふたんこうい)「このお金を支払う約束をします」という、支出の前の手続きです。契約を結ぶイメージです。
支出命令(ししゅつめいれい)「実際にお金を支払ってください」と指示する手続きです。支出負担行為の次の段階にあたります。
執行率(しっこうりつ)予算に対して、どのくらい使ったかの割合です。「決算見込額 ÷ 最終予算額」で計算します。
不用額(ふようがく)予算として用意したものの、結局使わずに残った金額のことです。
決算(けっさん)1年間で実際にいくら入ってきて、いくら使ったかを最終的に集計・確定することです。BnS では、「決算見込」「決算統計」を使わない自治体が、決算の集計に使う機能でもあります(下の「決算見込」「決算統計」と対になる位置づけです)。
決算見込(けっさんみこみ)年度の途中や年度末に、「最終的にいくらになりそうか」の見込み額を入力する機能です。決算の前段階の見通しにあたります。「決算」とは対になる機能で、自治体の運用によってどちらを使うかが分かれます。
決算統計(けっさんとうけい)決算の数字をもとに、国が定めた様式に合わせて分類や集計を行う作業・機能です。「決算見込」とあわせて使う自治体と、これらを使わず「決算」を使う自治体があります。
コード振り(コードふり)決算統計で、各支出に「どの性質の経費か」などの分類コードを付けていく作業のことです。
財務会計システム連携(ざいむかいけいシステムれんけい)自治体の財務会計システムと BnS の間で、執行のデータなどをやりとりする仕組みです。実際の支払い実績は、こちらから取り込まれます。

評価・政策体系・指標に関する用語

用語意味
期中評価(きちゅうひょうか)年度の途中で、事業の進み具合や活動の実績を確認・評価することです。
事後評価(じごひょうか)事業が終わったあとに、目標をどれだけ達成できたか(成果)を振り返って評価することです。
政策体系(せいさくたいけい)自治体の目標を「政策 → 施策 → 細施策」という大きい順の階層で整理したものです。事業がどの目標につながっているかを示します。
政策・施策・細施策(せいさく・しさく・さいしさく)政策がいちばん大きな目標、施策はその下の取り組みの方向、細施策はさらに具体的な取り組み、という3段階の区分です。
指標(しひょう)事業や政策の成果を数字で測るためのものさしです。
KPI(ケーピーアイ)個々の事業の成果を測る指標です。「○○の利用者数」など、事業ごとの達成度を数字で見るために使います。
KGI(ケージーアイ)政策・施策といった、より大きな目標の達成度を測る指標です。
達成率(たっせいりつ)目標の数値に対して、実績がどのくらいに達したかの割合です。

どの画面でも出てくる共通機能の用語

用語意味
グループ複数の事業をひとつにまとめて、いっぺんに同じ操作をするための「まとめ箱」です。たくさんの事業を一度に扱いたいときに便利です。
差分画面(さぶんがめん)「今の予算」と「要求・修正したあとの予算」を並べて、どこがどう変わったかを比べて見られる画面です。
コメント画面の項目ごとに、メモを残したり、ほかの担当者へ質問・指摘をしたりできる機能です。やりとりの相手の範囲(公開範囲)を選べます。
プライベートモードコメントを自分だけが見られる状態にしておく使い方です。あとから他の人に公開することもできます。
タグ事業や指標などに付けておく「目印(ラベル)」です。あとで同じタグのついたものをまとめて探したり集計したりできます。全員が使える「全体公開タグ」と、特定の範囲だけの「限定公開タグ」があります。
バッチ処理(バッチしょり)CSV出力や一括操作など、時間のかかる処理を裏側でまとめて行う仕組みです。処理の進み具合や結果は「バッチ処理結果」の画面で確認します。
CSV(シーエスブイ)表のデータをファイルとして外に書き出したり、取り込んだりするときの、よく使われるファイル形式です。Excel などで開けます。
帳票(ちょうひょう)決められた様式で印刷・出力する書類のことです。
CMS(シーエムエス)BnS の使い方を案内するヘルプ記事(ノート)を、管理・作成するための機能です。
ノート操作の手助けになるヘルプ記事のことです。画面の中から開いて参照できます。

決算統計に関する用語

用語意味
普通会計(ふつうかいけい)一般会計と、特別会計のうち公営事業会計等を除いたものをあわせた会計区分です。決算統計(地方財政状況調査)の集計対象になります。
目的別(もくてきべつ)/歳出目的(さいしゅつもくてき)歳出を「総務費」「民生費」「衛生費」など、行政の目的ごとに分類する区分です。
性質別(せいしつべつ)/歳出性質(さいしゅつせいしつ)歳出を「人件費」「物件費」「扶助費」など、経済的な性質ごとに分類する区分です。
臨時・経常(りんじ・けいじょう)歳出が毎年度決まって生じるもの(経常)か、その年だけ臨時に生じるもの(臨時)かを区分するものです。
補助・単独(ほじょ・たんどく)歳出が国庫補助等を受けて行う事業(補助)か、自治体単独で行う事業(単独)かを区分するものです。
財源充当(ざいげんじゅうとう)決算統計で、歳出に対してその財源となる歳入(特定財源・一般財源)を対応づけることです。充当額の合計は決算額と一致させるのが原則です。
純計処理(じゅんけいしょり)一般会計・特別会計間の繰入金・繰出金など、会計をまたぐ重複計上を控除し、実質的な財政規模を算出する処理です。
繰入・繰出(くりいれ・くりだし)会計と会計の間でお金を移動させることです(繰入=受け入れ、繰出=支出)。純計処理では、この重複が控除の対象になります。
端数調整(はすうちょうせい)決算統計の集計値を、提出様式で決められた単位(千円など)に丸めるための調整です。
検収調書(けんしゅうちょうしょ)決算統計の提出内容を確認するための調書です。Excel形式で出力できます。
DATファイル(ダットファイル)決算統計(地方財政状況調査)への提出用データファイルです。